シャンパーニュをもっと知る

シャンパーニュ(シャンパン)に使われているのは、どんなブドウ?①

2019年5月22日

「シャンパーニュってなんだろう?」でもお伝えしたように、
シャンパーニュ、と名乗るためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。

今回は、そのうちの一つである、ブドウの品種、について、ご紹介します!

とは言え、皆さま、品種なんて難しそう。とか、思ったりしませんか?
世の中には、山のようなワインがあり、それに使われているブドウを覚えるだけでも一苦労と、私も思ったことがあります。

ですが、シャンパーニュに使用されているブドウは
とっても少なく、そして特徴的。

主に3種類のブドウで構成されたシャンパーニュは、自分が好きな味や
造り手さんを覚えやすいとも言えますね。

では、その主な3種類のブドウを、順番に見ていきましょう。

ピノ・ノワール(Pinot Noir)

ピノ・ノワールという品種から造られるワインは、
フルーティ(ワイン用語でfruit-forwardという)で、飲みやすい軽めなものから
お料理にも相性のよいミディアムなものまで幅広いのが特徴です。

フランスの ブルゴーニュという地域がそもそもの起源ですが、
今では世界中で作られています。
あまり辛口でもなく、だけど、もちろん甘くはないスペシャルな葡萄。
世界中で人気となっているのは、こういったバランスの良さが
理由であるとも考えられますね。

栽培されている地域の広さだけでなく、主要なワインメーカーが
こぞってピノ・ノワールを使用したワインを造っていること、
さらには、食事との完璧な組み合わせ(マリアージュ)・・・など、
これほど話題に上がる葡萄の種類は、ほかにありません。

このように、世界中で非常に高く評価されているピノ・ノワールとは、
どんな葡萄なのかを、次にお伝えしていきます。

ピノ・ノワールとは

ピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュという地域で、
最も有名で、そして高貴な葡萄です。

フランスのブルゴーニュ地方のワインといえば、主に赤ワイン。
赤ワインのブルゴーニュ(Red Burgundy=赤ブルゴーニュ)として
広く知られています。
世界中に多くのファンを持つ、フランス出身の最もエレガントなワインの
1つなのです。

フランスの人たちが、誇りに思うワインの1つ、ということですね。

今では、ピノ・ノワールは、フランスやスペインといった
ヨーロッパだけでなく、アメリカのカリフォルニア、南半球のニュージーランドや
オーストラリア、さらには南米のチリなど、世界中の地域で植え育てられています。
ワインの地理的範囲が多様なため、ピノネロ、ブラウバーガン、
またはスパートブルンダーと呼ばれていることもありますが、
どれもピノ・ノワールのことなのです。

世界中で生育されている一方、ピノ・ノワール。
日夜の寒暖の差を必要としていることから、成長については
かなり注意を必要とする、難しい葡萄であるともいわれています。
夜は涼しく、日中は暖かいという一定の環境の条件を必要とし、
それによって生まれる果実味こそが、ピノ・ノワールの美味しさだからです。
生産にコストがかかり、そして比較的収穫量は低く、
環境の変化に敏感で気まぐれなピノ・ノワール。
ですが、その苦労して育て上げた葡萄から得られる自然の恵みは素晴らしいものです。
ワインから驚くほどの繊細さを引きだし、一方で、
豊かな香りと深みを与えてくれるのです。
生産者やワインメーカーに「heartbreak grape」と呼ばれ、
恋人のように大切にされる葡萄。

シャンパーニュ地方には、まさに、ピノ・ノワールを育てるための
日夜の寒暖差がある環境があり、そのうえ、素晴らしい土壌にも恵まれています。
シャンパーニュに深みを加えて、赤い果実がもつ独特の香りと
奥行きを与えてくれる要素を持っているのが、ピノ・ノワールなのです。

シャンパーニュに使われているブドウって、、、シャルドネへ続く

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